◆正式名 檀特山清水寺
大同元年(806年)に開山されたと伝えられている。奥の院は佐渡島の霊山檀特山(海抜907米)に仏教道場をもうけ、かつて修行僧が多くいたという。寺の裏にある檀特山から清い水が湧き出ているのを一人の修行僧が見つけた。そのため清水寺と名づけられた。 清水はかつては村人達の飲料や生活水であり、旅人も利用していた。この水は「如意の水、長寿の水、知恵の水」とされ、心の美しい人にはその池に梵字が映って見えるという。清水に梵字が浮くときは、すべての願いが叶うと伝えられている。
天明元年1781年に木喰行道がとどまり、作仏した薬師如来座像と地蔵尊立像は有名である。樹齢700年といわれる、雄雌の大きな二本のイチョウの木が目印。このイチョウの木も信仰の対象にしている人も多い。寺が火災を起こしたとき、水を噴き出して火を消したという言い伝えもある。子供の病気に霊験を示すともいわれている。そのまわりには、たくさんの願掛石像が置かれている。 その多くは安産、子授けを願ったものである。