県指定文化財「白山神社の田遊び神事」

昭和36年3月21日無形民族文化財に指定
毎年1月3日にここ白山神社で行われる「田遊び神事」は農作業の様子を模擬的に演じて、その年の豊作を祈願する行事です。特にこの神事はその年の厄年の人が厄払いを兼ねて出仕するのが特色です。神事は大家と隠居、厄年にあたる田人六人の構成で、当日の夕刻隣接の真禅寺(別当寺)で潔斎して装束を整え、餅の鍬を担いで白山神社へ向かいます。拝殿前の「餅焼石」の上で鍬に焼きを入れ、拝殿に正座、田植えまでの仕草を掛け声や田植え唄などを交えて清潔に演ずるものです。田植えはユズリ葉を苗に見たて、後退しながら車田方式で植えていき、植え終わってから、この神事にしか唄わない謡曲で締めてすべての神事を終えます。
(昔のお寺は神仏習合が多く、神社を組み入れたお寺もめずらしくありませんでした。ここの場合も例にもれず、白山神社を護るためのお寺でした。)





  文覚上人が修行した滝で、滝壷の中、座面の窪みに梵字の痕跡が見られます。

  文覚上人が彫ったとされる素朴な石仏です。滝の側壁にあります。


鍋倉の滝近くにあるお堂で、ご本尊は大日如来、前仏でお不動様が祀られています。大日如来と不動明王は表裏一体、表の顔が大日如来、裏の顔が不動明王と言われています。例月28日午前6時半から、護摩供を厳修しています。


近くに文覚上人の憩い場と言われているほこらがあります。昔は人一人ゆうに入れたのが、度重なる雨による土砂崩れで、今はタヌキ穴ぐらいの大きさになってしまいました。ほこらの真下からは水が出ており、地元では「命の水」とよばれ、今も地元の人や参拝者などがペットボトルを持ちよって、水汲みをしています。この水はくせがなくて飲みやすく、大腸菌が15以下という極めてすぐれた水質です。(但し雨降り直後はやめたほうがいいとのこと)